
公益社団法人SVリーグ(SVL)は、2026年度社員総会および臨時理事会を開催し、その後のメディア報告会にて新体制と今後のリーグ運営方針を発表した。
役員人事では、大河正明氏が代表理事(チェアマン)に再任。また、業務執行理事の久保田剛氏も再任となり、2027年1月1日付で常勤の業務執行理事(専務理事/副チェアマン格)に就任することが決まった。新理事陣は、リーグ・日本バレーボール協会(JVA)関係者、クラブ代表者、有識者がそれぞれ約3分の1ずつを占めるバランスの取れた構成となり、新たに議決権を持たない「特任理事」3名(ロンドン五輪銅メダリスト・荒木絵里香さんら)も配された。
公益社団法人化後となった2025年度決算は、経常収益37億1400万円に対し、当期経常増減額(利益分)として約3億6000万円の黒字を確保。正味財産期末残高は約7億1200万円に達した。2026年度はシステム投資や海外展開といった将来投資を積極化し、41億7900万円規模の収支均衡予算を編成した。
集客面では、SVリーグ単体で年間150万人(SVグロースを含めると約170万人)の大幅増を目指す。1試合平均の目標値は男子で3700人、初年度約1200人にとどまった女子でも2000人への引き上げを掲げる。
14クラブが所属する下部カテゴリー「SVグロース」(SVG)では、2026-27シーズンより試合機会の拡大とエンターテインメント性向上を図る独自ルールを順次導入する。選手交代枠の上限を12回に広げ、ベンチ入り人数を16名に拡大。さらに、第5セットのコートチェンジを廃止してホーム側コートに固定する仕組みや、セット間インターバルのイベント利用活用などが組み込まれた。2027-28シーズンからは、オンザコートにおけるアジア枠を撤廃。さらにアジア枠対象国にインドを加えた7カ国・地域との人材育成・交流の拠点化を推進する方針だ。
一方、国際化に向けた取り組みとして準備が進むタイでの海外公式戦(女子開幕戦:10月10・11日、男子公式戦:2027年1月23・24日)については、現地での洪水被害に配慮しつつ、タイスポーツ庁や日本大使館等と連携して順調に調整が進んでいることが報告された。