
バレーボールアジア選手権の予選ラウンド第2戦。バーレーンをセットカウント3-0のストレートで下した試合後、第1・第2セットでの2枚替えを経て、第3セットからスタメンとしてコートを支えたオポジット・宮浦健人選手がミックスゾーンでの取材に応じた。
第1・第2セットを連取して迎えた第3セットは、勝利を目前にして相手の粘りに遭い、何度も同点に追いつかれる緊迫した展開となった。しかし、その重苦しい雰囲気を打破したのが宮浦選手のサーブだった。要所でのサービスエースや、相手の攻撃陣を崩して日本のブレイク(連続得点)へと繋げる圧巻のプレーで、チームをストレート勝利へと導いた。
「こういう展開になるのは予測していた」――競り合いでも揺るがなかった思考
――第1・第2セットを連取した後の第3セット、相手に何度も追いつかれるなど非常に難しさを感じる展開だったと思います。どのように振り返りますか?
宮浦: 前回の試合(開幕戦)と同様に、2セット取った後の3セット目が難しくなるというのはありました。ただ、こういう競り合う展開になるということも自分の中でしっかり「予測」できていたので、焦ることなく、最後になんとか勝ち切ることができて良かったです。
同点のピンチでみせた圧巻のサーブ。「やるべき動作を1つずつ」

宮浦健人 volleyballworld
――特に第3セット、何度も同点に追いつかれて「ここ一番で点が欲しい」というピンチの場面で、宮浦選手のサーブからサービスエースが飛び出し、相手を崩してブレイクに繋げる場面がありました。どんな意識でコートに立っていたのでしょうか?
宮浦: プレッシャーがかかる場面でも、とにかく1個1個、自分がやるべきことに集中していました。いろいろとイメージしながら、サーブに入るまでの1つひとつの動作をしっかり丁寧に行うこと。そこを強く意識して取り組んだ結果が、良い結果(エースや崩し)に繋がったのだと思います。
予選ラウンドのヤマ場・オーストラリア戦に向けて――「自分のやるべきことをやるだけ」
――いよいよ予選ラウンド最大のヤマ場となるオーストラリア戦を迎えます。次戦への意気込みを教えてください。
宮浦: オーストラリアも力のある素晴らしいチームですが、相手がどこであれ、自分たちが準備してきたバレーを展開することが一番重要になってきます。自分自身もコートに立った時にチームの力になれるよう、目の前の『やるべきこと』をただひたすらやるだけだと思っています。しっかり準備して臨みたいです。
第3セットの重苦しい展開のなか、コート上で一際冷徹な集中力を放っていた宮浦健人選手。「こうなることは予測できていた」という言葉通り、焦りからではなく綿密な「準備」と「動作の徹底」によって、狙い通りのサービスエースやブレイクを引き寄せてみせた。
次戦のオーストラリア戦に向けても過度な気負いはなく、「自分のやるべきことをやるだけ」とどこまでも淡々と、しかし強い覚悟を口にした宮浦選手。流れが変わりかけた危ない場面で確実に仕事を完遂するサウスポーの存在感は、今後の難敵との戦いにおいても日本の大きな強みとなるはずだ。