
ロサンゼルス五輪出場権のかかったバレーボールアジア選手権の予選ラウンド第2戦。バーレーンを3-0のストレートで下した試合後、途中出場から見事にサーブで相手を崩し、日本の連続得点(ブレイク)を引き寄せたアウトサイドヒッター・大塚達宣選手がミックスゾーンでの取材に応じた。
初戦のオマーン戦では相手のセットポイント1機会のみのリリーフサーバー出場にとどまり、悔しさも味わった大塚選手。しかしこの日は、代名詞でもある“ブレイクモンスター”の威名通り、投入直後から効果的なサーブを打ち込み、ブロック&ディフェンスの形を完璧にはめてチームの勝利に貢献した。
「少しでも崩して1点に繋げる」――途中出場の狙いと手応え
――今日はまさに大塚選手の代名詞でもある“ブレイクモンスター”としての役割をしっかり果たされたと思います。ご自身での手応えはいかがでしたか?
大塚: どんな形であれ、やっぱり途中から入る時は『1点に繋がること』が一番大事だと思っています。今日はサーブで入って少しでも相手を崩し、こちらのブロック&ディフェンスでしっかり形をはめて1点を取る、ということができたので、そういう意味ではすごく良かったなと思っています。
コート外での過ごし方。「頭をフル回転させてシチュエーションを想定する」
――オマーン戦では相手のセットポイントでのリリーフサーバー1度きりの出場。そして今日は3セット目に接戦となる時間帯も長くあり、ハラハラする展開もありました。コートの外にいる間、どのような準備や意識で試合を見つめていたのでしょうか?
大塚: この大会のシステム上、1セット、1点が本当に大きな勝負になってくると感じています。それを踏まえて『自分がどういうタイミングで、どういう使われ方をするのか』という予測をしっかり立てていました。
どんなシチュエーションで呼ばれても、コートに入ってすぐ1点に貢献できるプレーができるように「やるだけだな」と。しんどいですけど(笑)、コートの外にいる間も常に頭をフル回転させて、試合の状況や自分の入る場面をいろいろと考えながら準備していました。
次戦・オーストラリア戦に向けて――「アグレッシブに1点を取りに行く」
――次はいよいよ予選のヤマ場となるオーストラリア戦です。意気込みをお願いします。
大塚: オーストラリアはこれまでの2チームとは違ってサイズ(身長・体格)のあるチームです。ネーションズリーグで戦ってきたような世界の強豪と同じような高さがありますが、だからといって自分たちがやるべきことが変わるわけではありません。
初戦のオマーン戦よりも、今日の試合のほうがチーム全員でアグレッシブに1点を取りに行けていましたし、それが結果にも繋がったと思っています。次もその『アグレッシブさ』を一番大事にして戦っていきたいです。
コートに立つ瞬間だけでなく、ベンチにいる時間も含めて「頭をフル回転させて準備している」と明かした大塚達宣選手。初戦の悔しさを引きずることなく、いつでも1点をもぎ取れるよう極限までシミュレーションを重ねていたからこそ、あの決定的なブレイクが生まれたのだと納得させられる。
大型チームであるオーストラリアとの一戦でも、その研ぎ澄まされた洞察力と強気のサーブが、日本に大きな流れを引き寄せてくれるはずだ。