小野寺太志「勝つためにプレーするだけ」。勝負どころのサービスエースとストレート勝利で見えた確固たる自信

小野寺太志「勝つためにプレーするだけ」。勝負どころのサービスエースとストレート勝利で見えた確固たる自信

小野寺太志 アジア選手権 準決勝韓国戦コメント

会見・コメント 全日本代表 男子 石川祐希 日本代表

12日に行われたバレーボール男子アジア選手権の準決勝で日本は韓国と対戦。3-0(25-13、25-11、25-14)で快勝し、決勝進出を果たした。

この試合の要所で活躍を見せたのがミドルブロッカーの小野寺太志だ。攻撃4、ブロック2、サーブ3と合計9得点を挙げたが、特に目を引いたのは大事な場面でのサービスエース。第3セット、被ブロックで3失点からスタートし、相手リードで進行していた中、石川祐希の連続ポイントなどで6-6と追いついた直後、小野寺のサービスエースで7点目を得点して逆転し、悪い流れを断ち切った。その後も日本は韓国の反撃を許さずに得点を重ね、20点目も小野寺のサービスエース。大事な局面で見せたサービスエースは、チームに大きな勢いをもたらした。
自身のサーブの手応えについて、小野寺は「いいコースに打てているなという思いもありましたし、それに対してしっかり効果も出ていた。今日はアグレッシブに攻めていこうと思っていました」と納得の表情を覗かせた。

一方で、今大会を通じて課題として浮き彫りになっていたのが「第3セットでの苦戦」だ。前述のように韓国戦でも、第3セット出だしで相手に一時的に主導権を握られかける場面があった。
この点について問うと、小野寺は落ち着いた口調で持論を語った。
「別に『3セット目だから』というわけではないと思います。試合の入りに関してはどんな場面でも難しいですし、毎回最高のパフォーマンスが出せる試合なんて存在しない。3セット目にたまたまそういう場面が出ているからといって、3セット目だけに何か特別なことをしなきゃいけないというわけではないと感じています」
続けて、「もちろん気持ちを入れ直すことは大事ですが、それでも結果として勝てている。まずは『入りの意識』をチーム全員がしっかり持てればいいのかなと。今日の相手(韓国)も素晴らしいブロックを見せていましたし、僕らの対策を徹底して臨んできていた。自分たちだけの課題というよりは、相手のプレーが上回った場面だったと思います」と、相手の健闘を称えつつ、冷静な視点で分析した。

久々の対戦となった韓国の印象については、「最近対戦していなかったので、(以前のことは)あまり覚えていない」と前置きしつつも、「粘り強さのあるチームですし、サーブでどんどんアグレッシブに攻めてくる。僕らとしてはパス(レセプション)を含めて、どれだけテンポよくサイドアウトを取れるかが大事になってくると感じていました」と振り返った。

今回は日本が力の差を見せつける結果となったが、韓国リーグには日本代表前監督のフィリップ・ブラン氏が指揮を執るチームもあることから、代表が今後急成長する可能性も否めない。しかし、小野寺は、「正直、今後の相手のことはわからないですし、次にいつ対戦するかもわからない。もしまた戦うときが来たら、その時にまた勝てるように僕らは準備するだけです」と、目の前の自分たちのプレーに集中する姿勢を崩さない。

いよいよ13日は、ロサンゼルス五輪の出場権とアジア王者の座をかけたイランとの決勝戦を迎える。
大一番に向けた意気込みと抱負を問われると、小野寺は力を込めてこう締めくくった。
「決勝で勝って出場権を勝ち取るために、僕らはここで戦っています。いい結果を残せるように頑張りたいです。(個人として意識することは)勝つためにプレーするだけなので、すべてのプレーの精度を上げて貢献したいです」

その言葉どおり、今大会の個人成績ブロック部門は12日現在1位タイ。さらに攻撃、サーブはもちろん、ミドルブロッカーとしては貴重な繋ぎの良さも兼ね備え、すべてのプレーに磨きをかける。東京、パリと2度の五輪を経験し、現在30歳。すっかりベテランとなった小野寺が自身3度目となる五輪出場権をつかみ取るために決勝のコートへと向かう。

写真:AVC

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