【後編】「世界で生き残るために」甲斐優斗(大阪ブルテオン)が打ち破る壁——アジアの激戦とSVリーグでの躍動

【後編】「世界で生き残るために」甲斐優斗(大阪ブルテオン)が打ち破る壁——アジアの激戦とSVリーグでの躍動

甲斐優斗インタビュー後編

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アジア選手権落選の悔しさをバネに

今年の代表活動を振り返る上で避けて通れないのが、アジア選手権のメンバーからの落選。直前の公開練習での囲みでは、「自分は残れないかもしれない」という危惧をコメントしていた甲斐選手。それでも初抜擢以来ずっとA代表として選ばれ続けた彼にとって、今年度一番大事な大会での落選は心に来るものが大きかったようで、TBSの新タアナによれば、「問いかけたあと、20秒の沈黙がありました。あの甲斐スマイルで有名な彼がです」とアジア大会の実況で繰り返していた。石川祐希、髙橋藍をはじめアウトサイドヒッターには優秀な選手が多い。代表チームの中で生き残りをかけた激しいサバイバルが繰い広げられる中、悔しい経験をした直後の心境をこう明かした。

「ネーションズリーグは自分の出場機会も少なかったですし、(リリーフサーバーという)与えられた仕事というところで、役割を果たせていなかったなと思ったので、そこはしっかり受け止めながら。(アジア大会に向けて)そこにまた集中して、アジア選手権に出たかった気持ちはありますけど、結果は結果なので、切り替えて、アジア選手権に準備してきたものをアジア大会で発揮できたかなと思っています」

代表チーム内での熾烈なポジション争いは今後さらに激しさを増していくことが予想される。「1年後のワールドカップ、そしてその先の五輪へ向けて、代表の中で生き残り続けなければならない」という強い危機感が、彼の原動力となっている。

【現在のSVリーグでの戦い】スタメンとしての躍動とチームへの貢献

そして迎えた2026-27シーズンのSVリーグ。開幕から数週が経過し、大阪ブルテオンの主力アウトサイドヒッターとしてスタメンに名を連ねる試合が増えています。

例えば、ウルフドッグス名古屋戦では、西田有志選手を上回るチーム最多の19得点をたたき出し、チームを逆転勝利に導くなど、プレシーズンマッチや夏の経験を確実に自信へと変え、結果を残し始めている。

激しいレギュラー争いが繰り広げられる大阪ブルテオンにおいて、「スタメンで出続けること」「試合を通じて結果を出し続けること」の難しさとやりがいをかみしめながら、甲斐選手はさらなる高みを目指している。

「バレーボールは楽しいよということを、これからもっと多くの人に伝えたい」と語る笑顔の裏で、コート上では勝負師の顔を覗かせる若きアタッカー。
アジアの舞台で得た自信と悔しさを糧に、SVリーグの舞台で躍動する甲斐優斗選手のさらなる進化と飛躍から、ますます目が離せない。

取材・文:中西美雁
写真:黒羽白

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