
2025年のバレーボール男子世界選手権で、7位に食い込んだベルギー。グループリーグではイタリアをフルセットで下したが、準々決勝で再戦したイタリアにストレートで敗れた。
その後、12月に入り、キャプテンのOHサム・デローが、がんを公表。既に化学療法を終え、リハビリを経てコートに復帰しているが、まだVNLには登場していない。どの程度、体力が戻っているのかわからないが、恐らく欧州選手権に照準をあわせているのだろう。チームには新しいメンバーも加わり、一致団結し、さらなる上を目指している。
ネーションズリーグ(VNL)第1週は2勝2敗、第2週は1勝3敗で、現在18チーム中13位。OPフェレ・レゲルスという絶対エースに加え、OHピエール・ペリンやMBワウト・デヘールなど若手の成長も見逃せない。順位だけ見れば少し出遅れた感があるが、苦しい場面でもベテランだけに頼るのではなく、若手にも経験させ自信をつけさせ、底上げを図る監督の采配にも注目したい。第1週のブラジル大会で、選手と監督にインタビューしてみた。
レゲルス「世界選手権の経験が生きている」

●OPフェレ・レゲルス
――初戦、いきなりブルガリアを破りました。
OPフェレ・レゲルス:経験からきた自信だと思う。去年、世界選手権を若い選手が経験したことで、その経験が生きていると思う。ブルガリア戦はサーブもうまくいきました。きれいにセッターに返されることもあったけれど、あきらめないで狙っていった結果、むこうも崩れる場面がでてきて、それをしっかりこちらのポイントにつなげることができました。
――ミラノでは大塚達宣選手やマサジェディ翔蓮選手と一緒でしたね。彼らはどうでしたか。
レゲルス:オオツカはすごい真面目なんだけれど、コートの外では本当に面白いやつで、いつもジョークばっかり言ってるんだよ。でも、試合となると集中力がものすごいんだ。カレンはスパイクもすごい、サーブも打てるし、ブロックも出る、すごいスキルがあるんだ。だけどまだ若い。それぞれのパーツが試合となると、うまくつながらなかったり、攻守の切り替えが遅れてしまったり。遅れるって言っても、本当に少しだよ。だけどトップチームでは、そのちょっとの間に、相手が準備を整えてしまうからね。だけどそれは経験によってもっと良くなっていくものだから、この先が楽しみだね。
――大塚選手とは、互いに手の内を良く知っていますよね。第3週の日本戦はどのように戦いたいですか。
レゲルス:ユウキ(石川祐希選手)もね。日本はいつもすごいエネルギーで挑んでくるから、こっちも引かないで、いいゲームにしたいです。
●Sスティン・デフルスト(第1週のキャプテン)
――ポジションを試合によって変えているようですね。第3週の日本戦はどのように戦いたいですか。
デフルスト:まだチームに慣れない若手もいるし、初日に怪我をした選手もいて、完璧な状態でメンバーを組むことができていません。本来OPの選手が2人入って、一人がOHに入ったりしています。相手とのマッチアップも考えた苦肉の策なので、自分たちのベストができていません。でも常にベストの状態を保つのは難しいものです。苦しい時にどう戦うかというのも、大切な経験だと思います。日本戦は本当に楽しみですが、まだ時間があるので、もっとベストな状態にチームをもっていきたいです。
●エマヌエレ・ザニーニ監督
――第1週を終えていかがでしたか。日本戦への抱負も聞かせて下さい。
監督:ポジティブな点はたくさんありました。今日の様に(対イラン戦)5セットまでいっても、集中しなおして、勝利への解決方法を見つけることができました。相手チームのメンバーチェンジにも対応でき、若い選手が多くの事を学べたと思います。もっと押していくことも大切です。そうしないと相手から押されてしまいます。(第1週の)最終日に勝てた、それはとても大きなことです。ブラジルには初めて来ましたが、観客のバレーに対する情熱がすごくて、とてもいい雰囲気でした。
7月の日本戦は難しいゲームになるでしょうが、もっと研究して、いい試合にしたいです。やはり受け身に回らず、攻めの姿勢で自信をもっていきたいと思います。

取材:唐木田 真里子