
2026年、アジア選手権で熱戦を繰り広げた男子バレーボール日本代表。見事に優勝を果たし、前回のパリ大会に続いてロサンゼルスオリンピックへの出場権を掴み取った。
今大会は日本が王者としての圧倒的な存在感を示す一方で、下馬評を覆すドラマを生んだのが韓国代表だ。長らく国際舞台での苦戦が続いていた韓国だが、今大会では大方の予想を裏切り、格上の中国を破る金星を挙げて3位に輝いた(準優勝はイラン)。この価値ある銅メダル獲得によって、韓国は2027年ワールドカップへの切符をも手にすることとなった。
この韓国の躍進を最後尾から支え、大会の「ベストリベロ」に選出されたのがパク・ギョンミンだ。しかし、中国を下して勝ち進んだ準決勝で立ちはだかった日本代表の壁は、想像以上に高かった。韓国はストレート負けを喫し、王者・日本の強さを痛感させられる結果となった。
韓国メディア『マイデイリー』などの取材に対し、パク・ギョンミンは日本戦をこう振り返っている。
「まだまだ力が足りないということを痛感しました。それでも諦めずに努力を続ければ、いつかまた対戦できる日が来るはず。ここで満足することなく、チームがさらに発展していく方向へ進んでいってほしい」
憧れの存在・山本智大と対峙した3セット
中国を破りアジアトップクラスのリベロとして評価されたパク・ギョンミンだが、その視線の先には常に目指すべき存在がいる。日本が誇る世界最高峰のリベロ、山本智大だ。日頃から山本のプレーを研究しているというパク・ギョンミンは、特別な想いで日本戦のコートに立っていた。
「一番好きなリベロは日本の山本智大選手なんです。今回、ネットを挟んで同じコートで試合ができたことは本当に嬉しかった。試合はたった3セットで終わってしまいましたが、同じコートで戦えた経験はとても貴重です。山本選手は本当に素晴らしいプレーでした。自分もさらに努力して、彼の実力に追いつきたいです」
強豪・中国を倒して掴んだ自信と、世界トップレベルの技術を持つ日本代表・山本智大から受けた強烈な刺激。敗北の悔しさを胸に、憧れの背中を追い続けるパク・ギョンミンの挑戦は、今後のアジアバレーの新たな見どころとなりそうだ。
写真:坂本清