バレーボールSVリーグ、デンソーエアリービーズの瀬戸杏華が、10月24日のSAGA久光スプリングス戦で存在感を示した。

結果としてデンソーはストレートでSAGA久光に敗れたが、チーム全体が苦戦する中、瀬戸は大いに気を吐いた。
アタック決定率は55.6%、ブロックも2本決めた。この日のデンソーのブロックシャットは瀬戸の2本のみ。第3セットでは荒木彩花を1枚で止めるプレーもあった。
試合後、瀬戸はその場面を振り返る。
「試合を通して相手のミドルにやられていた。終盤もミドルを使ってくることはわかっていたので、ブロックで引っ掛けようと狙っていました」
瀬戸杏華は石川県出身。金沢商業高校、順天堂大学を経て、2019年に地元のPFUブルーキャッツ石川かほくでプロキャリアをスタートさせた。しかし、PFUで満足のいくキャリアが積めたわけではない。2024年にデンソーエアリービーズへ移籍。新しい環境で挑戦を続けている。
「第3セットは点差がある中、チームプラスになるプレーができた」
今季のデンソーはミドルブロッカーの選手が限られる中で戦っており、瀬戸もよりチームにとって重要な役割が期待されている。
この試合での活躍は前日の反省を活かしたものだった。

「スパイクの助走の入りを早くしてテンポを意識してプレーしました。相手を引き付ける動きができたのが良かったと思います」
バレーボールの女子選手は男子に比べて活動期間が短い傾向にあるが、最近は中堅・ベテランになってから花開く選手も増えてきた。28歳の瀬戸が、その一人となる可能性は十分にある。
「相手の攻撃を防ぎきれなかったし、自分たちのオフェンス部分でも課題が残る試合になったと思う。次に切り替えて臨みたい」
この日、チームは宝来屋ボンズアリーナで3,674名の観客を迎え、最多動員記録を更新。華やかなホーム開幕節であったが、2連敗には悔しい思いが滲んでいるであろう。その中で瀬戸は
「この負けを意味のあるものにしていけると思う」
と次への糧にすることを誓った。
派手さはないが、ゆっくりと確実に自身の力を伸ばしている瀬戸杏華。この試合で見せたプレーがさらなる飛躍のきっかけになるか。注目したい。
撮影 堀江丈